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第七十四番 石勝山 金常寺 不動院

せきしょうざん こんじょうじ ふどういん

所 在 地松阪市大石町4
電話番号0598-34-0180
本  尊青石不動明王 宗  派真言宗山階派
真  言のうまくさんまんだ ばざらだん せんだ かま ろしゃだ そわたや うんたらた   かんまん
開  山弘法大師 開 創 年弘仁三年(812)
縁  起 弘法大師空海上人が開創と伝え、今から約1,200年前の弘仁3年(812年)に建立された。ご本尊の不動明王像は、弘法大師が当地を通行された時、小滝の下に草庵があり老翁に出会った。翁は「大師を待つこと久し、ここに一堂を建立せよ」と告げ、翁は飯盛翁と称し大神宮鎮座の時出現し、いまここに居ると言い姿を消した。大師はこれにより一堂を建立し、青石をもって不動明王を刻み本尊として安置した。翁は鹿島・香取二神の化身であったという。これが当山の草創と伝えられる。

 現在の本堂は慶長7年(1602年)当山中興の住僧政音和尚の時、松阪城主古田重勝公の再建である。
鐘楼堂は享保7年(1,722年)住職湛隆和尚(じんりゅうおしょう)の時建立、その鐘は有名な天命安弾(てんめいあんだん)の作である。
大師堂は、弘法大師坐像と薬師如来三尊が祀られている。天保4年(1833年)住職慧照(けいしょう)和尚の、深野村の野呂市之進が先達で建立した。同時期に諸堂この房舎の大修理が行われ現在に及んでいる。

 弘法大師の御作と伝えられる本尊不動明王の強い法力を信じ参詣者は遠近問わず多く訪れる。大石の不動さんと親しまれ県内外に知られている。
8月31日〜9月1日の八朔祭には多くの参拝者で賑う。
みどころ 石段を上り左側に本堂がある。400年の歴史をもつ建物は重厚な感じがする。
大師堂、庫裡、その他諸堂は堅い山の岩肌を削って建てられている。本堂そばの不動滝は二条になって落水しているので夫婦滝とも呼ばれている。この滝に浴すると諸病に効能ありといわれる。

 庫裡からの眺めも格別で、下を流れる櫛田川は奇岩、奇石が多く、流れも速く県立公園「香肌峡」にふさわしい眺めをなしている。石段を降りて左側岸壁面に蘭科の植物「ムカデラン」の群落があり、国の天然記念物になっている。
7月下旬〜8月上旬頃にピンク色の小さい花が咲き乱れる。
当山は東海三十六不動尊第二十五番霊場でもある。
年中行事 1月1日    元日祈祷会
 2月節分の日  星祭祈祷会
 4月上旬    春祭祈祷会
 4月8日    花祭祈祷会
 8月31日   八朔祭祈祷会(宵宮)
 9月1日    八朔祭祈祷会(本宮)
 毎月28日   不動明王例祭
交  通(公共交通)近鉄・JR松阪駅より三交バス飯高地域振興局、田引、香肌峡温泉スメール行のいずれかに乗車・不動院前下車。

(車)伊勢自動車道松阪ICから出て1つ目の信号を右折し県道59号、国道166号線を飯南町方面へ15分程。約9km、国道沿い。
メールアドレス   ホームページ http://www.mctv.ne.jp/~hudouinn/
写  真 外観