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第六十九番 子安山 地蔵院 武尊寺 

こやすざん じぞういん ぶそんじ

所 在 地津市中河原481
電話番号059-228-9242
本  尊子安地蔵菩薩 宗  派真言宗醍醐派
真  言おん かかかび さんまえい そわか
開  山良観和尚 開 創 年室町時代(1390〜1573)
縁  起寺記明細帳に当山は、良観和尚の建立、とあるが明治三年(1870)の大洪水で古記全部を流失して詳細は不明になった、とある。寺伝によれば室町時代(1390〜1573)にここ中河原に乙部兵庫守の城があり、城主は信仰深く子安地蔵尊を安産の守護仏として城中に祀り、夫人の安産を祈ったという。その家臣ら夫人も御加護を授かっていたといわれる。のち天文年間(1532〜55)伊勢上野の城と合併した時、中河原城跡に子安地蔵院を建てこの尊像を安置した。これが当地蔵院の始まりと伝える。本堂は正徳年間(1711〜16)に再建されたものである。堂内には本尊地蔵尊はじめ、前仏二体、脇侍として六地蔵、薬師如来、毘沙門天、聖観音など鎌倉期逸作の尊像が安置されている。本尊の地蔵菩薩像は鎌倉時代の作、絹本着色、天上からの来迎図で僧形に描かれ、袈裟に細かい截金彩色を施した手の込んだ作品で、当地蔵院のために作られたといわれ、現在も色鮮やかに変色もなく光沢があり、絶品である。大正四年国宝に指定、現在は国の重要文化財に指定されている。当山には中河原城をしのぶ寺宝が昔を物語り残されている。また鎌倉期の馨板鰐口など多くの寺宝がある。本尊子安地蔵尊への信仰は厚く、大安の日、戊の日には、「お守り受け祈祷」の参詣多く、とくに八月地蔵盆には遠近問わず参詣者が群集する。
みどころ本堂前の五葉松雌雄二本の大木は、樹齢二七〇年といわれ、珍重な古木である。境内に安置の石棺仏は、市内に残る家形石棺のうちの一つ。家形石棺とは、古墳に納められた石の柩で古墳時代後期に用いられたもの。当山のは蓋が残っているだけであるが、内面に後世に地蔵菩薩像が彫られ、往古より崇敬されたものと考えられる。当山には、安産、育児、求子の守護仏にふさわしい霊験あらたかな伝承が多く残されている。
年中行事3月23日〜24日  地蔵尊春会式
8月23日〜24日  地蔵盆会式
毎月24日      地蔵菩薩縁日 
交  通(公共交通)近鉄JR津駅〜津新町駅間三交バス中町下車徒歩12分。津駅よりタクシー6分。
(車)国道23号線津中町東進、バイパス道路東
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