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第五十六番 日朝山 弥勒寺

にっちょうざん みろくじ

所 在 地名張市西田原2888
電話番号0595-65-3563
本  尊薬師如来 宗  派真言宗豊山派
真  言おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
開  山円了上人 開 創 年天平八年(736)
縁  起寺伝によれば、天平八年(736)円了上人の建立と伝えられている。創建当時は弥勒菩薩を本尊とし、寺領も百石をうけていたという。その後、良弁上人(689〜773)が大伽藍を建立し、弥勒寺に薬師如来を、そのほかの堂宇にはそれぞれ十一面観音、聖観音、役行者倚像などを安置して大いに栄えたといわれる。以来幾星霜を経て、多くの堂宇は自然に荒廃していった。現在の本堂は昭和五十四年(1979)に改築された。当山所蔵の見事な尊像数体は奈良県毛原廃寺から移ったとする説と当地にあった寺院から移ったとする説と学者間にも意見の分かれるところであるが、この地から布目瓦が出土していることや、地名に伽藍堂、寺屋敷、横田などが残っているところから大伽藍の寺院であったことの証しであると考えられている。
・国重要文化財 聖観音立像、木造、素地、170.5cm藤原時代作。十一面観音立像、木造、素地、174.6cm藤原時代作。
・県文化財 薬師如来坐像、木造、素地、143cm、藤原時代作。弥勒菩薩坐像、木造、素地、127cm、藤原〜鎌倉初期作。(もと本尊)
・市文化財 役行者倚像、木造、素地寄木造、150cm、室町時代作。
このほか聖観音、広目天、多聞天、不動明王、倶利伽羅龍王。軸では、八方にらみの理源大師像、三宝荒神、釈迦涅槃図など多数が所蔵され、札所巡りや仏像鑑賞には欠かすことができない。明治四十二年頃、村民の間で仏像八体を骨董商に売却する話が持ち上ったが、反対論が出て無事救われたという話が残っている。尊像の価値と共に、村人の厚い信仰心が伝わり、今に受け継がれている。当山は西国薬師第三十六番霊場・伊賀四国八十八カ所月山霊場でもある。
みどころ当山は仏像の宝庫といわれるぐらい、すばらしい藤原時代の仏像が拝観できます。
また、本堂の裏山(約250メートル)秋葉山には4月中旬〜下旬には「ミヤマツツジ」が咲き名張市一望できる名所でもあります。6月中旬〜7月中旬には約500本の「アジサイ」が見事です。
一度訪れてみたいお寺です。
年中行事大晦日〜1月3日 初詣祈祷
1月10日    大般若初祈祷法要
4月8日     花まつり
8月9日     施餓鬼大法要
8月24日    地蔵供養会式
毎日       交通安全祈願
交  通(公共交通)近鉄名張駅西口より三交バス田原下車徒歩7分。
(車)名阪・上野ICより国道368号線南へ10km。
メールアドレス   ホームページ http://www.e-net.or.jp/user/n-kankou/mirokuji/index.htm
写  真 外観